今スウェーデンのトレンドは何と言っても食べ物関係である。ベジタリアンフード、ローフード、そしてエコロジカルな食材を使ったエコフード。スーパーの食品売り場はエコ商品、グルテンフリー、ラクトースフリーなどのオンパレードで食市場が大きく拡大している。
これらの看板を掲げたレストランやカフェもここ2, 3年のうちに急増加した。レストランやカフェのみならず、ガソリンスタンドやコンビニなどにある休憩スポットなどでも、エコロジーを主張するデリや飲み物が続々と登場している。
そんな中いち押しなのが、その場で取れた野菜や果物やベリーなどを使って料理を出してくれる農園や庭園、植物園などである。
ガーデンカフェ、ウルリクスダール(http://rappne.nu/) はその代表格でありストックホルムの郊外にある。ここは1600年代からすでに植物の栽培地として名が知られた場所で、付近には王室のプライベートな住まいもあるゆったりとした緑豊かな地域である。
様々な植物が栽培されている畑が広々とひろがり、そしてガーデンセンターが大きなグラスハ ウスの中に設置されている。グラスハウスに所せましと並べられた様々な花を見ながら進んでいくとカフェがある。

マスターのボッセさんはTVにもよく出演する人。Bosse Rappne
Slottsträdgården Ulriksdal

緑あふれるテラス
ここの目玉は何と言っても昼のベジタリアンビュッフェで、値段はよそと比べて少し高いが、口に入る野菜や豆、果物がここの畑で取れたものとあれば充分納得できる種類と味を提供している。特に季節の良い時期は開店前の随分前から長い行列ができる。

ベジタリアンランチ

つい手がでてしまう食後のデザート
つい最近訪れた日のランチは写真のとおり。一般的にベジタリアン料理は従来の肉や魚といったメインがないので、満腹感を満たすために様々な種類の料理が用意されているのが特徴的である。ここでもサラダが、豆を主体としたもの、トマトを主体としたもの、リーフを主体としたものなど数種類あったし、加えて具が野菜のラザニア、ヌードル、スープなども。ビュッフェということもあり、肉や魚を食べずとも結構お腹がいっぱいになる。食後は各自が皿やカトラリー、コップなど食洗器にそのまま入れられるよう仕分けをしてかたずける仕組みになっている。
夏といってもカラッとした気候の北欧である。戸外の光の中で緑に囲まれて、こんなひと時を過ごすのは何よりの贅沢である。

食後のかたずけエリア。