環境に配慮したエコロジー商品を購入し、エコ食品を食べ、リサイクルに励み、エコカーに乗って、とエコを心掛ける生活がすっかり定着した感があるスウェーデンだが、人生の最終イベントである埋葬にもエコロジー精神を貫きたいという要望が生まれている。
エコロジーな埋葬とはどんなものなのか。葬式を手掛ける大手業者が提案するものには色々あって、例えば環境にやさしい素材で作られた棺や骨壺はもちろんのこと、エコ栽培された献花、エコロジー・コットンで織られた死装束など多種多様に選択できるよう取り寄せている。値段はエコ商品だから特別高いというわけではなく、あくまでも埋葬のグレードにより決められている。
物品の他にも、埋葬場所へはCO2排出ゼロのバイオディーゼル燃料を使った車で運送するし、偲びの会で出される食事にはエコロジー食品や地元で採れた食材を使うと、とにかく徹底している。
墓石は環境に悪影響を及ぼす化学物質を使わず、空気を汚染しないプロセスで作られた国産のものがエコ墓石として定義されているという。

FONUS 社のエコ材で作られた棺

非石油系素材のバイオファイバー製骨壺 (FONUS 社)

森の中にある墓場