予期せぬ事態に国民が喜びにあふれかえっているアイスランド。
最近はスポーツ大国とは言えなくなってしまった感のある北欧諸国である。本年度のサッカー・ヨーロッパ戦はノルウエー、デンマーク、フィンランド3国は本選資格を得られず、期待されていたスウェーデンも、先週イブラヒモビッチ選手の活躍がないまま、あっけなく準々決勝に進出することなく終わってしまった。残るはアイスランドだったのだが、誰があのイングランドに勝つと予想していただろうか。

勝利を祝うアイスランドチームphoto© TT.

喜びに沸きあがるアイスランド。photo© TT.
オッズはどこもイングランド勝利1.4に対し、アイスランド勝利は9.5倍をつけていた。そんなアイスランド・チームがイングランドに勝ってしまった。TVスポーツ解説者が狂喜して半分泣き叫びながら解説するシーンは何度も北欧各国で放映され、試合そのものの後半戦は国民の99.8%が観戦しているという状態になったと地元新聞は伝えている。アイスランドの人口は約33万人であるから、試合を観なかった人はわずか650人程度だったということになる。
ちなみにアイスランドチームの監督はスウェーデン人のラーシュ・ラーゲルベック氏で、過去スウェーデンナショナルチームを率いていた経歴を持つ。スウェーデン国内では氏を称える声も高いので、次のアイスランド-フランス戦は国境を越えてアイスランドを応援すること間違いない。
EU脱退に続いてサッカーも Brexit となってしまったイングランドには申し訳ないが、ここしばらく経済破たん、ウイキリークス、パナマ文書による首相の退任などマイナスの話題しかなかったアイスランドにとって、今回喜びのスポットライトがあたったことは非常に意味のあることに違いない。

