ダイバーシティということ

切手の絵柄はその国のカルチャーや自然、人、出来事など様々なものを映し出している。例えばスウェーデンでは季節の花や祭事のモチーフはもとより、記念切手としてサッカー選手ズラタン・イブラヒモビッチ、ポップ歌手ロビン、王室の成婚・出産祝いなど時勢に応じた絵柄を提供している。気に入った絵柄の切手はついつい使いそびれ、引き出しの奥に眠ってしまう。

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© photo: postnord

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この5月に新しく出る切手のモチーフはプライドパレードにちなんだLGBTがテーマと決まった。早くからダイバーシティに積極的な国である。性に関しても例外ではない。人間は多種多様なもの、様々な人々を受け入れることに価値を見出し、その個性をさらに伸ばしていくという考えがある。
近年の積極的な難民受け入れ、しかも他諸国より対人口比が抜きんで高い割合で受け入れていることはその具体的な例だろう。その結果、目に見えるところではすでに住居建築ラッシュの需要を生み出している。もちろん彼らの医療や教育をどうするかなど問題は山積みである。実際、この未曾有の難民受け入れは、保守政党(のみならず多くの政治家)の少し先走りし過ぎたアクションが引き起こしたものだ、という感を国民の多くが抱いているのだが、この国はこういう国である。

 

© photo: #rockasockorna, Twitter

© photo: #rockasockorna, Twitter

「こういう国」とは例えば、去年10歳の女の子が、ダウン症を患う自分の姉がのけ者にされがちなことに心を痛め、始めたイベントがある。タイトルは「バラバラのソックスを履いてロックしよう!」。左右別々のソックスをわざと履くのである。バラバラの方が楽しい、面白い、華やかだ。自分の姉が人と違っていても全然変じゃない。そういうことを伝えたくて10歳の彼女がアップしたフェースブックには23万件のいいねがついた(もちろんFBのセッティングは親が手伝ってだが)。
今年はダウン症の赤ちゃんを持つ家族を勇気付けるために、左右バラバラのベビーソックスを贈るという運動も始めている。もともとは米国生まれのアイデアを彼女流にアレンジしてダイバーシティを実践している。
(参考サイト https://www.facebook.com/rockasockorna)

 

切手の話題から随分それてしまったが、切手のモチーフはそのお国柄を反映するもの。LGBT をテーマにした新しい切手がどんなイラストになるのか大変楽しみである。5月にその写真を載せたい。

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