ボランティアで支える新しい試み – 「安心電話サービス」

家庭内事故や突然の病気等で倒れてしまい助けを呼べない状態になったら、という不安は誰しも、特に独り暮らしの高齢者は持っているだろう。今元気でも何が起こるかわからない。普段、人と接する機会のない人や家族が側に住んでいない人は尚更である。その不安を少しでも解消するためのアイデアとして「安心電話サービス」が始まった。

仕組みは至って簡単である。まずサービス申請(無料)を済ませ、毎日正午12時までの間に決められた電話番号に電話を入れ(留守番電話になっている)、自分の名前と電話番号を吹き込んでおくだけである。日課として電話一本かけるだけである。

正午を過ぎた時点で ”リスナー” と呼ばれるボランティア員たちは吹き込まれた録音を聞き、電話をかけてきた人々の名前を申請者リストと照合する。そうするとその日の午前中に誰が電話をかけてこなかったかがわかる。リスナーはその人たちへ電話をかけ、なぜ電話できなかったのか様子をうかがうという訳である。もし誰も電話にでなければ彼らの家族や連絡者にコンタクトをとる。連絡がまったく取れない場合は緊急見回り員を派遣するということになる。

このサービスは年中無休で申請者は無料で利用できる。もちろん旅行や何かの事情で家を空ける場合はその由をリスナーへ伝えておけばよい。
吹き込まれたメッセージを聞くリスナーはこの仕事を電話とパソコンを使って自宅で行うこともできるし、地域内の集会所に来て行うこともできる。リスナー同士のワークショップや交流会も用意されているという。

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