調理人を応援 – 学校給食全国大会

学校給食全国大会出場に選出された5校が先週発表された。

スエーデンでは毎日120万食の学校給食が全国 15,700 人の調理人によって作られている。
この学校給食全国大会は、この調理人たちを応援、鼓舞するのと、学校給食をより魅力のあるものにするためのイベントである。
選出された5校は北はウメオ、南はクリッパンまでスエーデン全国にわたる。大会は特別の会場で開催されるのではなく、あくまでも自分達のホームグラウンド、自校の調理場で3月から4月にかけて行われる。大会をひかえたチームは主催者が派遣する給食のプロから直接アドバイスやコーチングを受けることができる特典がある。
最終審査は審判員たちが5校を訪問し調理現場や食堂の観察をはじめ、出来上がった給食を総合して審査するという方法である。環境にも人にも優しいエコロジーな食材を使用しているかのチェックは言うまでもない。

foto: Lantmännen

foto: Lantmännen

ルールは大きく2つ。作る料理はメインディッシュ、ベジタリアン用メニュー(肉魚が食べられない子供のために大抵の学校で用意されている)、スープの3皿であること、費用は一皿それぞれ約180円以下 (12クローネ)であること。メニュー内容は自由である。

ちなみにある選出校のメニューは以下のとおり。
メインディッシュ:チキンレッグにハッシュトポテト+ハーブクリーム+赤カブのピクルスを添えて
ベジタリアン:オリーブ、トマト、カプリスをミックスしたパスタにハーブ入りパン
スープ:炒ったコーンをベースにしたスープにグリッシーニを添えて
聞くだけで美味しそうである。

4月末には最終発表があり、一位に輝いたチームはベルン(スイス)へのグルメ研修旅行が約束されている。

主催者は農産業そのものから収穫された農産物の食品加工に至るまでを広く手掛けている Lantmännen 社である。

献立のバリエーション、栄養価、食材の品質、コストなど給食を評価する要素は多々あるが、自分の仕事に誇りを持ち子供達のために料理をする調理人に焦点をあてたこのコンテストは、調理人のみならず子供達もが楽しみにしているはずである。
(関連サイト http://www.cerealiafoodservice.se/Skolmatsgastro/)

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